変態と坊やと令和女子高生
過日の出来事。
必要なモノがあったので、いろんな店が入っている大きなスーパーに行った。
DIYのコーナーを物色していると、斜め後ろから小さな男の子が着いてくる。
ず~っと着いてくるので、立ち止まって様子をうかがう。
変に手を出すと完全に誘拐犯か変質者に思われる。
特にワタクシのバアイ。
でも、どんどん接近する男の子。
……? え、なんかお困りの様子じゃん。
ワタクシ、勇気をもって話しかけましたよ。
義を見て為さざるは勇無きなり
「どうしたの? 迷子になっちゃったの?」
すると「オト―サンと……◎×&%$&(……」
何言ってるかサッパリ分からんけど、間違いなく迷子様。
「わかった。一緒にオトーサンさがそうね!」
その瞬間、大粒の涙。
女の涙には強いワタクシでも、お子様の涙には弱い。
しかし、ここで大泣きでもされたら通報モノだ。
すると、お子様がワタクシの手をぎゅっと握ってきた。
よほど心細かったんだろうなぁ。
まるで変態と坊やの疑似親子は手をつないで店内をウロウロ。
果たしてなかなかオトーサンは見つかりません。
モタモタしていて本物のお父さんに見つかったら、ホントに通報されそうで焦ります。
そこで、広い店内での探索は諦めて近くの店員に声を掛けました。
Y(わい)「すみません、迷子なんです」
店「はい? どちらに行きたいんですか?」
Y「え? ワタクシが迷子になったんじゃありませんよ」
店「お子さん、いらっしゃいますよね?」
……なんだこのアホなオバハンは。
人のことをアホだと思ってるのか。
Y「実はこの男の子、迷子になったようです」
店「……(じっとつないだ手を見ている)」
Y「店内放送でもかけてもらえませんか? というか引き取ってください」
店「……どちらのお子さんですか?」
……このドアホ! 人の話が理解できんのか!
でも、ものすご~く不信な顔つきで坊やを連れて行ってくれました。
しっかり迷子の店内放送もされた。
暫くして、お母さんと一緒にいる4歳の坊やを発見。
あぁ、よかったね。
てか、お父さんじゃなくてお母さんとはぐれたのね。
この度の件で、少々不安に感じたこともある。
迷子になった子供って、あんなに無防備に大人を信じちゃうのね。
ホントに悪い人がいたら言葉巧みにどっか連れて行かれちゃうよ。
ワタクシは、あの坊やが握った手の力を忘れません。
子供は未来の宝や。
全国の良い子の皆さん!
迷子になっても悪い人に着いて行ったらダメですよ!
(てか、そんなこと分からんもんな)
「世界は一家、人類みな兄弟」
いや、ワタクシは一切の宗教と関りはございません。
「地球はひとつ、みんなの都」
はぁ?
それはさておき。
一日一善!
今日は目標が達成されてよかった。
そういえば。
店内のドラッグストアの入り口に数人の体育会系ジャージ女子高校生。
何か真剣に話し合っていた。
マシンで「血管年齢」と「認知機能」を測定していました。
!?!?
そんな令和の時代。
次こそは張り切って頑張ります、再見。
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